Sign up to save your library
With an OverDrive account, you can save your favorite libraries for at-a-glance information about availability. Find out more about OverDrive accounts.
Find this title in Libby, the library reading app by OverDrive.
Search for a digital library with this title
Title found at these libraries:
Loading... |
寿永三年二月七日、摂津国一の谷にてうたれし平氏の頸共、十二日都へいる。平家にむすぼほれたる人々は、わが方ざまにいかなるうき目をか見むずらんと、なげきあひかなしみあへり。(巻第十・首渡)
巻第十 収録内容
巻第十は、寿永三年(1184年)の二月から年の暮れまでを描く。一の谷の敗戦で平家は数多く討たれた。平重衡は生捕りになり、平維盛は出家したのち入水する。
生捕りにされた平重衡は関東に下向する。頼朝と対峙した重衡の態度に周囲は感服し、また、内裏女房や千手前など、重衡を心から慕う女たちもいた。
平維盛は八島を抜け出し熊野へ行き、出家する。妻子への思いを断ち、那智の海に入水して果てる。都では三種の神器がないまま新天皇(後鳥羽天皇)が即位する。
01 首渡(くびわたし)
02 内裏女房(だいりにょうぼう)
03 八島院宣(やしまいんぜん)
04 請文(うけぶみ)
05 戒文(かいもん)
06 海道下(かいどうくだり)
07 千手前(せんじゅのまえ)
08 横笛(よこぶえ)
09 高野巻(こうやのまき)
10 維盛出家(これもりのしゅっけ)
11 熊野参詣(くまのさんけい)
12 維盛入水(これもりのじゅすい)
13 三日平氏(みっかへいじ)
14 藤戸(ふじと)
15 大嘗会之沙汰(だいじょうえのさた)