弟子（でし）：
師よ、
なぜ今、断食（だんじき）なのですか？
飽食（ほうしょく）の時代に、なぜ「空（から）」を勧めるのですか？

師（し）：
なぜなら、
飽（あ）きた命は、満（み）たされていないからだ。
食べすぎ、考えすぎ、持ちすぎ、急ぎすぎ――
現代人は「足す」ことで癒されようとするが、
本当の癒しは「引く」ことでやってくる。

弟子：
それは断食だけで可能なのですか？

師：
断食は入口にすぎぬ。
その奥には、静けさ、呼吸、大地、光、沈黙、そして愛が待っている。

この書は、
食を断つことを通して、
「己（おのれ）に還る」旅を導くもの。
薬でもなく、理論でもなく、宗教でもない。

これは、
**存在そのものの再起動（リセット）であり、
魂の再生（リボーン）**である。

弟子：
忙しさと不安に追われる現代人に、これは必要ですか？

師：
必要ではない。必然である。
いま、この地球全体が「癒し」を渇望している。
まずはあなた自身が癒しとなること。
それがこの時代に生まれた、あなたの静かな使命（しめい）だ。

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