知っておきたい 日本の漢詩 第六回 和漢交響――与謝蕪村

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By 宇野直人

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<内容紹介>

漢字一つ一つが持つ個性的な形と意味、それらの組み合わせからさまざまにひろがってゆく境地が幻想的でもあり、夢のようでもある「ファンタスティック」な漢詩。

このシリーズは日本の漢詩について、さまざまの立場で歴史の舞台に登場した人々にスポットをあて、その作品と人生を解説する、という方式で進めてまいります。

<第六回 和漢交響――与謝蕪村>

与謝蕪村(1716~83)は、江戸中・後期の俳人・画家。天明期(1781~89)の俳諧中興の 中心であり、画家としては池大雅(いけのたいが)とともに日本南画の様式を確立、また俳諧の境地を絵に描き、「俳画」の先駆けとなりました。

蕪村は漢詩の実作にも堪能で、俳諧のまえがきとして漢詩体の詩句をしるしたり、絵画に添える俳諧を求められると、代わりに漢詩を書きつけたり、ということもよくありました。とくに興味深いのは、連作詩において漢詩と漢文訓読体の詩(漢字かな交じり)とを並べたり、一首の中でそれらを併存させたりする手法が見られることでしょう。これは当時、漢詩文および訓読の文体が日本語の中にすっかり浸透していたことを示しており、和文脈と漢文脈との連結による新しい世界は、まことに私たちの心を引きつけてやみません。

<収録作品>

澱河の歌三首 其の一

其の二

其の三

春風馬堤の曲

<宇野直人(うの・なおと)>

昭和二十九年、東京生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了、文学博士。現在、共立女子大学国際学部教授。著書に『中国古典詩歌の手法と言語』(研文出版)『漢詩の歴史』(東方出版)『漢詩の事典』(共著、大修館書店)など。平成十九年、NHKラジオ「古典講読――漢詩」講師、平成二十年より同「漢詩をよむ」講師。

知っておきたい 日本の漢詩 第六回 和漢交響――与謝蕪村