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<内容紹介>
漢字一つ一つが持つ個性的な形と意味、それらの組み合わせからさまざまにひろがってゆく境地が幻想的でもあり、夢のようでもある「ファンタスティック」な漢詩。
時代背景や作者の境遇を交えた色彩豊かな漢詩の魅力に溢れる講義です
<第七回 やがて かなしき――狂詩の世界>
江戸時代の中ごろから町人文化が興隆すると、町人層の好みが文学の領域に流れこみ、雑俳・川柳・狂歌・洒落本(しゃれぼん)などの滑稽文学が盛んになりました。この風潮は漢詩にも及び、とぼけ・おかしみの要素を備えた「狂詩」が流行することになります。
狂詩は漢詩の一種の発展形で、俗な言い回しを使ったり、和語の漢字表記を交えたりしながら、身近なことがらを面白く表現しています。ここではまず‟東の寝惚(ねぼけ)、西の銅脈"と言われた寝惚先生(大田南畝=おおたなんぽ)と銅脈先生(畠中観斎=はたなかかんさい)の作品を見、つづいて「節倹」「質実」を旨とする寛政の改革後、いくぶん真面目な詠みぶりになった狂詩の例として、方外道人の『江戸名物詩』のなかから二首を見ます。それらは江戸の老舗(しにせ)や有名店を狂詩の形で詠んだもので、詩による名店案内、という趣になっているのです。
収録作品
貧鈍行
深川詞
述懐
河東夜行
翁屋煮染
長命寺桜餅
<収録作品>
房兵曹の胡馬の詩(房兵曹胡馬詩) 五言律詩 飲中八仙歌(飲中八仙の歌) 七言古詩 贈李白(李白に贈る) 七言絶句