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ロシアの民話はおそロシア......!?
「ロシアのグリム兄弟」が集めた民話38話を収録しています。
世界に童話は数あれど、ロシアの童話は一味違う。とは言っても、怖い話が多い訳ではありません。正当な英雄物語もありますが、エスプリの効いた(効きすぎた?)ブラックジョークや強烈な皮肉が込められたお話も多々あり、それ故に面白いのです。お子様だけでなく、大人の方が聴いても魅力に満ち溢れているのがロシア民話なのです。
収録内容
不思議な笛
「知らない」男
小指太郎
捨て子の王子
謎解き女王
黄金の山
巨人
塩
荒野のアルイシ
小鳥の言葉
呪われた王子
幸福をもたらす子ども
猟師とその妻
無実の罪を被た商人の娘
神様の贈り物
ひとりでに鳴る琴
姉のアリョーヌシカと弟のイワーヌシカ
不思議物語
イワンの馬鹿
「福の神」と「貧乏神」
豚の袋
貧乏神
はな垂れ山羊
石になった王国
黄金の靴
蛙の王女
白樺と三羽の鷹
マケドニヤのアレキサンドル大帝の話
蛇の王女 ほか
アレクサンドル・アファナーシェフ
ロシアの民俗学者。ロシア民話研究の第一人者で、「ロシアのグリム兄弟」とも称される。600以上の民話・伝承を編纂しており、その数は世界で最も多い。1850年代初めからグリムにならってロシアの口承文芸の集大成を志し、ウラジーミル・ダーリやロシア地理学協会の資料などを基に編纂し、1855年から1863年にかけて『ロシア民話集』を刊行した。文学的修飾を加えずに民話の素朴な姿を伝える編集方法は高く評価され、その分類法は今日も用いられている。1865年から1869年にかけては、スラヴ人の自然観についてまとめた『スラヴ人の詩的自然観』を刊行した。アファーナシェフの編纂は民俗研究にとって価値の高いものであり、ニコライ・リムスキー=コルサコフやイーゴリ・ストラヴィンスキーの芸術作品にも大きな影響を与えている。