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日本のSF界の始祖、海野十三の傑作オーディオブック!!
1937年に発表された本作は、当時の小説群において、
また現代においてもその独創性と独自性は極めて斬新で、
海野十三ならではの唯一無二の世界が拡がっている。
ユートピアと対比するディストピア
(極端な管理の下、人々の人権を抑圧する社会)の
世界を舞台としている。
「十八時の音楽浴」の本編の前に、
1939年に当時の科学小説に対する状況に対して
海野十三によって述べられた「十八時の音楽浴の作者の言葉」を収録。
あらすじ
大統領ミルキの支配する、独裁国家ミルキ国。
そこでは、博士コハクの発明した「音楽浴」による
マインドコントロールが行われていた。
その技術力と知識をもって、国家の宝とされていた
博士コハクであったが、国家の権力を掌握しようと
企む女大臣アサリの策略によってあらぬ疑いをかけられ処刑されてしまう。
アサリの企てが進む中、かつてコハクが恐れていた
火星人の地球襲来が現実のものとなる。
国民の士気を鼓舞するために「音楽浴」が絶えず
続けられることになったが、その「音楽浴」の過剰な強制により、
皮肉にも国民たちは次々と倒れてしまう。
もはや打つ手なしの窮地に追い込まれたミルキ国であったが、
そこへ死んだはずの博士コハクが、以前より開発を進めていた
人造人間の軍団を従えて現れる...
海野十三(うんの・じゅうざ)
1897年、徳島市生まれ。本名は佐野昌一。早稲田大学理工科で電気工学を専攻。
1928(昭和3)年、雑誌『新青年』に探偵小説「電気風呂の怪死事件」を発表して小説家としてデビュー。
太平洋戦争中、軍事科学小説を量産し、海軍報道班員として従軍し、敗戦に大きな衝撃を受ける。
日本SFの始祖と呼ばれ、小説家、SF作家、推理作家、科学解説家と多方面で活躍。
また、本名で電気関係の解説書や虫食い算の入門書を執筆している。
1949年5月17日、結核のため死去。享年51歳。