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桜の樹の下には屍体が埋まっている!
誰もが一度は聞いたことのあるこの一節ですが、その真意とは...
見たものの心をうたずにはおかない美しさを持つ桜の樹に対して、
「俺」はその美しさが信じられずにこの上なく不安になり憂鬱になってしまう...
神秘的なほどに美しい桜に「屍体」を空想することによって、
「俺」が確かに感じる心の平衡とは。
「桜の樹の下には」は、1928年に「詩と詩論 第二冊」に発表された短編小説。
全編に渡り主人公のモノローグという手法で以って描かれる。
多くの小説や漫画、映画などに、今も影響を与え続ける梶井基次郎の代表作。
梶井基次郎の桜観が語る美の極みを、オーディオブックで感じてください。
梶井基次郎(かじい・もとじろう)
1901年(明治34年)~1932年(昭和7年)。大阪市西区生まれ。近代日本文学の古典的存在とされる。
高校時代エンジニアを目指していたが、その後文学に傾倒し東京帝国大学文学部英文科に進学。
1925年(大正14年)、同人誌「青空」を刊行し、代表作「檸檬」を発表。
その作品は、自身の病気を題材にすることも多く、私的小説的な作品が多い。
1932年(昭和7年)、肺結核のため死去。享年31歳。
命日の3月24日は、その代表作から、「檸檬忌」(れもんき)と呼ばれている。