日本婦道記(全三十一編収録)

audiobook (Unabridged)

By 山本 周五郎

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周五郎の初期を代表する連作集でもあり

第十七回直木賞に推されながらも受賞辞退で有名な「日本婦道記」

全三十一編を収録

「日本婦道記」は1942年(昭和17年)より『夫人倶楽部』で連載が開始された、周五郎の初期を代表する連作集です。

尾張・水戸とともに徳川御三家のひとつである紀州徳川家。武家としての体面を保つため良人の眼にもつかず、まして世の人には窺うかがい知ることもできぬところで、つつましく生きた妻。ひどく荒れた手と粗末な遺品から、そのつとめを全身ではたしていたことを初めて知る――。(「松の花」)

時代や境遇、あらゆる苦難とたたかった女性たちの記録、全三十一編を収録しています。

収録作品

松の花

梅咲きぬ

箭竹

笄堀

忍緒

春三たび

不断草

障子

阿漕の浦

藪の蔭

横笛

郷土

雪しまく峠

髪かざり

糸車

菊の系図

尾花川

桃の井戸

壱岐ノ島

竹槍

蜜柑畑

おもかげ

二粒の飴

花の位置

墨丸

二十三年

萱笠

風鈴

小指

山本周五郎(やまもと・しゅうごろう)

1903~67年。小説家。山梨の生まれ。本名・清水三十六(さとむ)。名は生まれ年からつけられ、筆名は東京で徒弟として住み込んだ質屋「山本周五郎商店」にちなんだ。20代前半に作家活動を始め、39歳の時『日本婦道記』が直木賞に推されたが受賞辞退。その後も多くの賞を固辞する。江戸の庶民を描いた人情ものから歴史長編まで作品は数多い。代表作には、「樅(もみ)ノ木は残った」「赤ひげ診療譚」「おさん」「青べか物語」「さぶ」などがある。1987年9月には、「山本周五郎賞」が新潮文芸振興会により設定された。

日本婦道記(全三十一編収録)