こんち午の日

audiobook (Unabridged)

By 山本 周五郎

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仕事熱心で恩義に厚い塚次。世話になっている豆腐屋の家に婿入りし、主人に代わって家を守ると決める。家を守る、商売の技術をみがく——あるとき塚次は、まじめで一本気ゆえに、周りが見えていなかったことを知る。さあ、これからどう生きていこう。

塚次は浅草の豆腐屋の重平に奉公したのち、そこの娘のおすぎと祝言して婿入りした。しかし、おすぎはそれから三日めに家を出た。悪い男とかけおちしたらしい。塚次は仕事をしながらおすぎを探す日々。仕事熱心でまじめな彼は、よその店とは違ったくふうをして蒲鉾豆腐や胡麻揚げという品を生み出す。その頃から、町で言いがかりをつけられ、乱暴されるようになる。そしておすぎが悪い男を連れて戻ってきて、事態は急展開を迎える。

山本周五郎(やまもと・しゅうごろ)

1903~67年。小説家。山梨の生まれ。本名・清水三十六(さとむ)。名は生まれ年からつけられ、筆名は東京で徒弟として住み込んだ質屋「山本周五郎商店」にちなんだ。20代前半に作家活動を始め、39歳の時『日本婦道記』が直木賞に推されたが受賞辞退。その後も多くの賞を固辞する。江戸の庶民を描いた人情ものから歴史長編まで作品は数多い。代表作には、「樅(もみ)ノ木は残った」「赤ひげ診療譚」「おさん」「青べか物語」「さぶ」などがある。1987年9月には、「山本周五郎賞」が新潮文芸振興会により設定された。

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