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悪さを繰り返すタヌキを捕まえたおじいさんとおばあさん。
逃げないように縄でタヌキを縛り、おじいさんは、
おばあさんにタヌキを狸汁にするように言って畑に出る。
ところがタヌキは、家事を手伝うと言っておばあさんをだまし、
縄をとかせてしまう。そして、おばあさんを殺してしまう。
おばあさんに化けたタヌキは、おじいさんに
おばあさんの肉を煮た料理(ばばあ汁)を食べさせる。
この老夫婦と親しかったウサギがおじいさんから事の顛末を聞き、
意気消沈したおじいさんに代わってタヌキを成敗するという日本の民話。
多くの民話同様、『かちかち山』にも残酷な描写があり、
たくさんのことを意識させられます。最後、泥舟に乗った
タヌキの運命はいかに...!?
本商品を聴いて、楽しみながらも、
残酷な日本の民話を考察してみてください!
■楠山正雄(くすやま・まさお)
東京銀座生まれ(1884~1950)。早稲田大学時代に坪内逍遙や島村抱月に師事。
大学卒業後の1907(明治40)年、早稲田文学社に入り編集者としてのキャリアを始める。
そして読売新聞社を経て、1910(明治43)年、冨山房に入社。そこで「新日本」の
編集主任として励むかたわら、一方で逍遙の「文芸協会」に参加し、評論あるいは
翻訳劇脚本家として活躍する。文芸協会解散後も抱月の芸術座に続いて参加し、
しばらく編集者と演劇人の二足のわらじを履いていたが、1915(大正4)年、
冨山房社長の命を受け、「模範家庭文庫」の担当となる。親交のあった岡本帰一に
ヴィジュアル面を託し、他人の原稿を編集するうち、児童文芸への意識が高まっていく。
やがて自らも文庫の執筆に手を出し、また児童向けの創作や翻訳も意欲的に行う。