旅鉄車両ファイル007国鉄581系特急形電車

ebook 旅鉄車両ファイル

By 後藤崇史

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※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
1967年に登場した国鉄581系特急形電車は、世界初の寝台・座席転換式の電車として、夜は新大阪~博多間の「月光」、昼は新大阪~大分間の「みどり」でデビューしました。翌68年には改良型の583系が上野~青森間の特急にも投入され、青森から鹿児島まで、広域で活躍をしました。
東海道新幹線が開業し、高度経済成長まっただ中の1967(昭和42)年9月30日、一つの新型電車が新大阪と博多を結ぶ寝台特急「月光」で登場しました。それが581系です。最大の特徴は、寝台と座席の両用構造を電車に採り入れたことで、初めて投入された列車名にちなんで「月光形」の愛称が付けられました。翌1968(昭和43)年10月1日には、「ヨンサントオ」と呼ばれる白紙ダイヤ改正があり、改良型の583系が登場しました。青森まで電化が完成した東北本線の特急にも投入され、581・583系は青森から九州まで、まさに全国を股に掛けて昼夜問わず走り続けました。
 本書は、581系に魅了され、研究を続けてきた鉄道愛好家、後藤崇史氏の初めての著書で、主に「寝台座席両用電車の構想から開発・落成まで」と「月光形の存在がもたらした影響」に重点を置いて記した一冊です。
■もくじ
序文
 「座標軸では示せない車両への想い」
第1章 581系誕生のいきさつ
ヨンサントオ当日/ヨンサントオへと至る道筋/寝台座席"両用"電車の構想
第2章 581系の特徴的構造
寝台座席両用電車開発の実際/完成した「寝台座席両用電車」/寝台座席転換機構の構造/クハネ581形の先頭形状
第3章 581系の概要
寝台・座席車/食堂車/その他設備/屋根部/車体部/色と標記/床構造/台車/主要機器類/重量
第4章 581系の形式別解説
第1次新製車モハネ581形/モハネ580形/クハネ581形/サハネ581形/サシ581形/発注・納車/第2次増備車(42年度本予算車)/581系電車の営業運転開始
第5章 月光形の量産化
月光形の運用パターン/581系第1次新製車の成果/本格量産への布石-581系第2次増備車-
第6章 583系電車の概要
583系の開発-本格量産の開始-/583系の形式別概要モハネ583形/モハネ582形/クハネ581形(10号車以降)/サハネ581形(13号車以降)/サシ581形(6号車以降)/サロ581形(新形式一等座席車)/発注・納車/44年度第3次債務車とクハネ583形の開発/新形式制御車クハネ583形
第7章 その後の月光形
「月光形」登場の影響/月光形の斜陽化/月光形の増備終了/581系と583系の違い
参考資料
寝台座席両用電車の開発・登場の流れ/月光形電車の増備と主な改良点
跋文
旅鉄車両ファイル007国鉄581系特急形電車