税金格差

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By 梶原一義

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本書は日本のサラリーマンに贈る、「税」から今日の格差や経済の問題点を知るための新しい教養の一冊だ。
ICIJ(国際調査報道ジャーナリスト連合)によって明らかにされた「パラダイス文書」は、各国に波紋を広げている。文書に名前があったのは、エリザベス英女王や米投資家ジョージ・ソロス氏、歌手のマドンナ氏など。日本人では鳩山由紀夫元首相などの名前も挙がっている。彼らが英領バミューダ諸島などタックスヘイブンで資産運用し、税金を逃れていたのではないかと疑惑を呼んでいるのだ。
国内に目を転じてみると、サラリーマンは精いっぱい働いても給料は増えず、源泉徴収できっちり税金を取られ、節税できる余地などほとんどない。そうした状況を横目に、一部の自営業者や経営者など富裕層は節税にいそしみ、ほとんど税金も納めず裕福に暮らしている。
これらの不公平・格差の原因は「税の歪み」にある。
▼本文中で取り上げるトピック(一部)
・戦前から現在までの「税が歪められてきた歴史」
・戦後すぐに骨抜きにされた「税の根幹」とは
・国民が「税に関心を持たない」ようにする仕組み
・富裕層の年収の大部分を占める株式譲渡益にかかる税率はわずか10%から20%
・OECD加盟33カ国で日本だけがやっていない「消費税の最大の欠陥」
・年間5000億円もの「納められるべき税」が事業者の懐に入っている!
本書は戦前から現在までを概観しつつ、どこが問題なのか、いつから歪められたのか、今日の格差や不公平の根源を指摘。また、所得税や消費税など、日本における5つの主な税の問題点を掘り下げていく。
老舗の週刊経済誌で記者を務めた著者が、確かなデータと庶民目線で鋭く切り込む「税」の問題点、ぜひご一読を。
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