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第11章 自己修養―やさしさと難しさ――SELF-CULTURE――FACILITIES AND DIFFICULTIES
●自らの意志で健全に学び健全に体を鍛える
●身体の使い方を覚えることの有用性
●努力の継続は万人を成功に導く
●学びの本質、本当の教育
●実践に勝る読書なし
●何のために教養を磨くのか
●失いがちな"品位"
●失敗や挫折は壁ではなく成功への道しるべ
●逆境で試される人間性
●逆境を糧にした偉人
●自己修養の達人たち
●年齢や素質は言いわけにできない
本文より抜粋
「人は誰しも2種類の教育を受ける。ひとつは他人から受けるもの、そして、より重要なもうひとつの教育は、自ら行うものである」
―――ギボン(イギリスの歴史家)
「困難にあって意気阻喪し、嵐にあって膝を屈する者は何も得られない。困難に立ち向かい、嵐を乗り越える者だけが成功を手にする」
―――ジョン・ハンター(スコットランドの外科医・解剖医)
「賢く意欲的な者は、果敢に立ち向かい、困難をその手で克服する。怠惰で愚かな者は、危難をひと目見るなり震えあがり、できることさえできなくしてしまう」
―――ニコラス・ロー(イギリスの詩人)
「最高の教育とは、人が自ら行う教育である」とウォルター・スコットは言う。外科医のベンジャミン・ブロディーはこの言葉を気に入っており、自分は専門分野の知識を自力で仕入れているのだと自慢していた。しかしこれはブロディーだけの専売特許でなく、文学や科学、芸術の分野で名を成した人なら誰にもあてはまることだ。
学校や大学で受ける教育はほんの手始めにすぎず、その第一の目的は、精神を鍛え、自ら努力して勉強をする習慣を身につけさせる点にある。他人から教えられたものは、自分で懸命に努力して学んだものほどは身につかない。苦労して手に入れた知識だけが自分の血となり肉となり、財産となる。自ら学んだことのほうが、鮮明な印象となって心に残り、単に外から与えられた知識よりも深く脳裏に刻まれるからである。