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ヘンゼルとグレーテルという仲のよい兄妹が
大きな森の近くに、まま母と父親と暮らしていました。
ある年、国中が大飢饉で、日々のパンが口にはいらなくなりました。
口減らしのために、ふたりの兄妹は、意地の悪いまま母に連れられ森に向かいます。
捨てられることに気づいていたヘンゼルとグレーテルは森へ行く道みち、
帰路の目印のためにパンくずを道の上に落としてゆきますが......。
パンくずも消え、さらに悪いことに森の奥に住む魔女に捕まってしまいます。
ヘンゼルとグレーテルの向かえる結末はいかに...!?
●著者:グリム兄弟(Grimm, Jacob Ludwig Carl/Grimm, Wilhelm Carl)
19世紀にドイツで活躍した言語学者・文献学者・民話収集家・文学者の兄弟。
出生地はドイツ連邦共和国ヘッセン州ハーナウ。通常、グリム兄弟という場合は、
6人兄弟のうちの長兄ヤーコプと次兄ヴィルヘルムの二人を指す。
■翻訳:楠山正雄(くすやま・まさお)
東京銀座生まれ(1884~1950)。早稲田大学時代に坪内逍遙や島村抱月に師事。
大学卒業後の1907(明治40)年、早稲田文学社に入り編集者としてのキャリアを始める。
そして読売新聞社を経て、1910(明治43)年、冨山房に入社。そこで「新日本」の
編集主任として励むかたわら、一方で逍遙の「文芸協会」に参加し、評論あるいは
翻訳劇脚本家として活躍する。文芸協会解散後も抱月の芸術座に続いて参加し、
しばらく編集者と演劇人の二足のわらじを履いていたが、1915(大正4)年、
冨山房社長の命を受け、「模範家庭文庫」の担当となる。親交のあった岡本帰一に
ヴィジュアル面を託し、他人の原稿を編集するうち、児童文芸への意識が高まっていく。
やがて自らも文庫の執筆に手を出し、また児童向けの創作や翻訳も意欲的に行う。
1945(昭和20)年の終戦後は、様々な文化が復興の力に湧き、正雄も演劇界・
児童文芸界双方に尽力する。