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第四十九帖 宿木 やどりぎ
薫 二四~二六歳
匂宮 二五~二七歳
主な登場人物 中の君、浮舟
あふけなく大(おお)御(み)むすめをいにしへの 人に似よとも思ひけるかな
そのころ帝は母を亡くした娘の女二の宮(にょにのみや)の行く末を案じて、薫(かおる)との縁談を進める。夕霧(ゆうぎり)もいよいよ娘六の君(ろくのきみ)と匂宮(におうのみや)を結婚させるのだった。匂宮は六の君にうつつを抜かし、中の君(なかのきみ)の独り寝は多くなった。
悲嘆に暮れる中の君は薫に宇治行きを懇願するが叶えられない。薫は中の君に恋情を訴え迫るが、中の君が懐妊していることを知り、自制する。
匂宮は薫の移り香が中の君にあることから、二人の関係に疑念を抱く。思い悩んだ中の君は、大君に似ている異母妹浮舟(うきふね)がいることを薫に告げる。のちに中の君は男児を出産する。
一方、薫は女二の宮と結婚するが、ふとした折に浮舟を垣間見て、大君に似ている美しい姿に感動し、弁に仲介を頼むのだった。