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第五十三帖 手習 てならい
薫 二七~二八歳
主な登場人物 浮舟
ほど近き法(のり)の御山(みやま)をたのみたる
女郎花(おみなえし)かと見ゆるなりけれ
そのころ人格の高い横川の僧都(よかわのそうず)という高僧がいた。僧都の母尼と妹尼が初瀬参詣をしていたが、その帰りに母尼が突然発病したので、僧都は駆けつけ、母尼に付き添って宇治に宿泊することになった。
僧都はそこで浮舟を見つける。妹尼は浮舟を亡き娘の代わりと思い、手厚く看護する。小野の家に移された浮舟は次第に意識を取り戻すが、自身の身の上を語ろうとしない。 妹尼は、亡き娘の婿中将(ちゅうじょう)と浮舟をめあわせたいと考え、中将も浮舟に求愛するが、浮舟は固く応じない。妹尼の留守中に、浮舟は僧都に懇願し出家して尼になる。
一方、女一の宮の祈祷を頼まれた僧都は御所にいる折、浮舟の話をする。それを伝え聞いた薫は驚き、浮舟との再会を模索するのだった。