天空の魔人

audiobook (Unabridged)

By 江戸川 乱歩

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少年探偵団の小林少年・井上少年・野呂少年は、春休みに井上少年の叔父が経営する長野の温泉旅館へ旅行に来ていた。

そこで働いている女中さんに妙な話を聞いた。

雲の上から巨大な手がニューっと現れ、畑の作物や家畜を掴んでいくというのだ。

三人とも信じられないと疑ったが、すぐにその噂は本当だとわかった。

井上少年と野呂少年が温泉から旅館へ帰る途中、宙に浮かぶ犬を目撃する。

まるで空から巨大な手が掴んでいるように、犬はどんどん上がっていって見えなくなってしまった。

そしてとうとう人間にも被害が!

村の少年が一晩行方不明になり、次の日に大きな木のてっぺんで見つかった。

少年は「巨人の腕に連れ去られた」と話した。

何とも信じがたい事件に首をかしげる三人を横目に、さらなる大事件が起こる。

美術品を積んで走行中だった15両編成貨物列車の、7両だけが忽然と消えてしまったのだ。

走っている列車が消えるなど、とても人間業ではない。

きっと巨人の腕が持って行ったんだ。

そんな噂が村中で囁かれた。

巨人の腕の正体とは何なのだろうか?

小林少年たちはこの謎を解いて列車を見つけることが出来るのか?

心安らぐ温泉旅行で起きた怪奇な事件に、少年探偵団が立ち向かう!

※ 本作品は発表時の時代背景により、今日の社会では一般的でなく、 不適切と思われる表現が含まれている箇所がございます。しかし作品の オリジナル性を尊重し、当時のまま忠実に再現することを優先いたしました。

江戸川乱歩(えどがわ・らんぽ)

日本の推理小説家。1894年10月21日生まれ、三重県生まれ。筆名は、19世紀の米国の小説家エドガー・アラン・ポーに由来する。数々の職業遍歴を経て作家デビューを果たす。本格的な推理小説と並行して『怪人二十面相』、『少年探偵団』などの少年向けの推理小説なども多数手がける。代表作は『人間椅子』、『黒蜥蜴』、『陰獣』など。1954年には乱歩の寄付を基金として、後進の推理小説作家育成のための「江戸川乱歩賞」が創設された。

天空の魔人