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第三十二帖 梅枝 うめがえ
光源氏 三九歳
主な登場人物 明石の姫君、紫の上
天地(あめつち)に春新しく来たりけり
光源氏のみむすめのため
東宮の元服と同じころに明石の姫君(あかしのひめぎみ)の裳着も行われることになり、光源氏はその準備に余念がない。源氏は明石の姫君のために秘伝の香の調合を行い、紫の上と薫香を競い合う。裳着の迫ったある日、源氏は取り寄せたさまざまな香の判定を、訪ねてきた蛍兵部卿宮(ほたるひょうぶきょうのみや)に依頼するのだった。
東宮の元服が行われた。源氏は後宮が華やかになることを望み、明石の姫君の宮仕えを延期し、他の貴族の娘たちの入内を促した。
そのころ内大臣は娘雲居雁(くもいのかり)の行く末を憂慮し、夕霧(ゆうぎり)との仲を反対したことを後悔していた。源氏も夕霧を心配し、他の縁談をすすめるが、夕霧は出世をし、一人前になったうえで雲居の雁を迎えに行くと固く決めているのだった。