一枚の切符

audiobook (Unabridged)

By 江戸川 乱歩

cover image of 一枚の切符
Audiobook icon Visual indication that the title is an audiobook

Sign up to save your library

With an OverDrive account, you can save your favorite libraries for at-a-glance information about availability. Find out more about OverDrive accounts.

   Not today

Find this title in Libby, the library reading app by OverDrive.

Download Libby on the App Store Download Libby on Google Play

Search for a digital library with this title

Title found at these libraries:

Library Name Distance
Loading...

左右田五郎は、ある事件について話していた。彼はちょうどその現場に居合わせたのだという。

十月十日の午前四時、富田博士邸裏の鉄道線路で、富田博士の妻である婦人が列車に轢かれて亡くなった。

懐中に遺書があり、自身の病気を苦に自殺をする旨がしたためられていたが、黒田清太郎という刑事はそれを疑って捜査を進めた。

黒田刑事は証拠を元に、この事件が自殺ではなく富田博士による他殺であると推理する。そして夫人の遺体からは毒物が検出されたのであった。

しかし、左右田はこの結果を疑い、現場で拾った「一枚の切符」で博士の無実を証明してみせる、と言うのであった......

江戸川乱歩(えどがわ・らんぽ)

日本の推理小説家。1894年10月21日生まれ、三重県生まれ。筆名は、19世紀の米国の小説家エドガー・アラン・ポーに由来する。数々の職業遍歴を経て作家デビューを果たす。本格的な推理小説と並行して『怪人二十面相』、『少年探偵団』などの少年向けの推理小説なども多数手がける。代表作は『人間椅子』、『黒蜥蜴』、『陰獣』など。1954年には乱歩の寄付を基金として、後進の推理小説作家育成のための「江戸川乱歩賞」が創設された。

一枚の切符