昼、介護職。夜、デリヘル嬢。

ebook

By 家田荘子

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人間の、最後に残る欲望は何か?
―――僧侶であり作家、家田荘子の新境地。日本の貧困と煩悩を炙り出す。
「ここ(介護施設)は、死を待つ監獄(かんごく)。三畳くらいのお部屋が、その人の死ぬまでの生活の場所。
寝たきりの人なら、一畳分のベッドの上がすべての生活の空間です。左にティッシュ、右にタオル、生活必需品が
全部ベッドの上の頭の所にあるんです。生活の場なら、そこで性の営みも行われてもいいはずですよね。
ただただ毎日を過ごさなきゃいけないベッド生活で、生きていて良かったっていうか、生きていることの幸せを感じてもらえるようにしたいと、
私はお手伝いしているんです」 ―― 本書に登場する女性の言葉より
―――私は、何も答えられなかった。寝たきりの男性に、生きる希望を他にどう与えてあげることができるだろうか。
目の前に生きる希望を失っている人がいたら、私は僧侶として何ができるだろうか。
昼、介護職。夜、デリヘル嬢。