介護予防に効く 「体力別」運動トレーニング 現場で使える実践のポイント

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By 中村容一

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※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
★ 健康寿命のサポートに役立つ1冊!
★ 「効果」と「目的」が正しく理解でき、
充実&ポジティブな指導に活かせます。
★ 「体力の適応段階ごと」に詳しく解説。
★ 各動作への「実用的な声かけ例がセット」に。
★ フルカラーの豊富な「画像と図解」でわかりやすい。
◆◇◆ 著者からのコメント ◆◇◆

多くの方は「筋力訓練(もしくは筋力トレーニング)」と聞くと、
「苦しいこと」「つらいこと」という
〝苦行〟をおこなうイメージが
強いのではないでしょうか。
しかし、ヒトは生きている時点で
既に筋肉を動かしており、
極端な言い方をしてしまえば、
「生きていること」=「筋力訓練」と
捉えることもできるのです。
私ごとですが、15年ほど前、
ベッドに数日間滞在し続ける実験、
「ベッドレスト」を体験したことがあります。
24時間ベッドの中で生活をする
(食事やトイレ等もベッドの中でおこないます)
という過酷な実験でした。
ほとんど身体を動かすことがありませんので、
みるみる筋肉が細くなり、
1週間後は歩くことはおろか
立つことさえ最初は苦痛を感じるほどでした。
この体験から、ヒトは筋肉に
なにがしかの負荷をかけておかないと
動けなくなるのだ、
ということを痛感しました。
介護状態とは、まさにこの
「動けなくなる」ことであり、
「動けなくなる」前に予防が必要だ
ということです。
とはいえ、これまで筋力訓練をほとんど実践してこなかった方や
筋力が衰えてほとんど動けない方にとっては、
それこそ大変な〝苦行〟と思われても
仕方がありません。
そこで、可能な限り苦痛を伴わない
簡単な筋力訓練から導入していただき、
少しずつ難易度をあげていただけるような方法を
紹介できればと思いました。
介護予防に取り組んでおられる多くの方々への
参考になればと思っております。
中村 容一
◆◇◆ 主な目次 ◆◇◆
☆1章 低体力者

【下肢】 足指ジャンケン
床を指でしっかり捉え、立ち姿勢を安定させ
歩行をスムーズにする
【上肢】 指の連続握り
ジャンケンのグーとパーを連続で行い、
ものを持ったり握ったりする筋肉を鍛える
【体幹】 手のひら同士の押し合い
ものを持ったりする上肢を支える筋肉を鍛え、
起床時に体をスムーズに起こせるようにする
・・・など全13項目
☆2章 中体力者
【下肢】 足指によるタオルの手繰り寄せ
足の指を動かす筋肉を刺激し、
床をしっかりと指で捉え、立ち姿勢を安定させる
【上肢】 ゴム(スポンジ)ボールを握る
ものを握る力を養い、ものを持ったり
つかんだりする能力を改善する
【体幹】 膝着き腕立て伏せ
上体を起こす筋肉を鍛え、寝姿勢からの起床を
スムーズにする
・・・など全12項目
☆3章 高体力者
【下肢】 片脚立ちで足指ジャンケン
足の指でジャンケンを行い、床をしっかりと
指で捉える能力を養い、立ち姿勢を安定させる
【上肢】 物体保持による手首の巻き上げ
手首を巻き上げる、巻き下げる運動を行い、
ものを持ったり運んだりする力を養う
【体幹】 腕立て伏せ
腕立て伏せを行い、上半身で行う日常生活動作を
スムーズに行えるようにする
・・・など全15項目
☆4章 器具(チューブ)
【下肢】 スクワット
主に太もも前部の筋肉を鍛え、
歩行能力を高めるとともに、転倒を予防する
【上肢】 リストカール
前腕を鍛えて握力を強化し、
ものを掴んだり運んだりする力を養う
【体幹】 チェストプレス
胸から上腕までの筋肉を鍛え、上半身で行う
高負荷の動きをスムーズに行えるようにする
・・・など全14項目
◎ COLUMN
* 筋力訓練後のケア
* 筋力訓練における疾病や怪我の予防
* 応急(救急)処置
* チューブの使い方と種類
◆◇◆ 著者プロフィール ◆◇◆
中村 容一(なかむら よういち)

同志社大学卒業後、大塚製薬株式会社にて
医薬情報担当者に10 年間従事。
筑波大学大学院博士課程体育科学研究科修了。
博士(体育科学)。
同大学院人間総合科学研究科研究員を経て、
現在、豊岡短期大学准教授。
特定非営利活動法人日本介護予防協会理事・専任講師。
社団法人日本ウォーキング協会専任講師を兼務。
介護予防に効く 「体力別」運動トレーニング 現場で使える実践のポイント