「うつ」にならない習慣 抜け出す習慣

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By 小野一之

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もしかして「うつ」かもと思っているあなたに読んでほしい――――。
ストレス社会。
誰もが大なり小なり、悩みを抱えている。
中には、ひどく落ち込む人もいるだろう。
医師会と製薬会社は、こういう人たちに、「うつは心の風邪。誰でもかかりますが、お薬ですぐ治ります」という「キャンペーン」をはった。
その結果、精神科の敷居が低くなり、気軽に通院できるようになった。
では、それでうつは減ったのか。
むしろ急激に増えたのである。
「うつ」と診断され、抗うつ薬や睡眠薬をどんどん処方された人は、少しも良くならず、むしろ薬の副作用に苦しんだ。
ここ20年ほどの間に、うつ病、適応障害などの人は2倍、3倍にも増えたと言われる。
そのなかには、深刻なうつ病ではないのに、「軽症うつ」「新型うつ」などと、病名を与えられた人も多い。
とくに1999年に認可されたSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)は、「魔法の薬」のように言われたが、むしろ患者数を増やした。
今では、「うつの多くは一種の生活習慣病」という見方をされるようになった。
薬だけでは治らないのだ。
長年「軽いうつ」と言われて、すっかり薬漬けになり、今の不調や落ち込みが「うつ」からくるものか、薬の副作用か、運動不足(うつになると動きたくなくなる)などによるものか分からなくなっている人も多い。
あなたの病気は、うつではないかもしれない。冷静になってみよう。
うつにならない、うつから抜け出すには生活習慣を整えればいい。
しかし、落ち込んでふさぎ込んでいる人は、何もしたくない。
「軽い散歩で気晴らしを」といわれても、散歩を習慣化することができない。
そこで、習慣化に定評のある「行動科学マネジメント」の考え方をうつ予防に活かそうというのが、この本の考え方だ。
気が滅入って引きこもる→外出しないから体力が落ちる→ますます疲れやすくなる→全身倦怠感、疲れやすさなどのうつの症状が強くなる→だるいのでなお、外出したり人に会わなくなる......。
まさに「うつのスパイラル」である。
これを断ち切るヒントがいっぱいなのが、本書である。
うつは、つらい。しかし「悩み」は病気ではないのだ。
うつから抜け出すには、ほんの少し頑張って習慣を変えなければならない。
それは、苦しい作業かもしれないが、薬だけでは、うつは治らない。
ストレスがたまり、「このままでは、うつになってしまうかもしれない......」と不安に思っていないだろうか。
でも心配はいらない。対処法さえ間違わなければ、うつはそんなに深刻な病気ではないのだ。
「うつ」にならない習慣 抜け出す習慣