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餓死か、玉砕か-。
熾烈を極める戦地。無謀な作戦で敗戦の色が濃くなってゆく大戦末期まで、戦場の生々しさを26人が証言。
沖縄戦で戦艦「大和」を旗艦とする「水上特攻隊」として、駆逐艦「雪風」に乗艦した軍医長や、護衛の駆逐艦「涼月」から目撃した大和最期の姿。
特攻隊の一員として、鹿児島県の知覧飛行場へ移動する前日に終戦を迎えた特攻隊員の葛藤。
 「秘密は墓場まで持って行け」と厳命された関東軍防疫給水部、秘匿名「731部隊」に配属された男性。
数々の貴重な証言が、戦争の実相をあぶり出す。
あれから70年-。「国家」や「公」が強調され、戦前・戦中と通底する空気が漂っているようにも映るいま、現在と過去とを切り離すのではなく、過去の証言と向き合うことが求められているのではないか。
二度と同じ過ちを犯さないために、先人の声に耳を傾け、「自分事」として、今を見つめるためにも-。
証言を補完するため、佐賀新聞の報道から当時の生活ぶりを検証するミニ企画「新聞は何を伝えたか」を佐賀大学の監修も通して掲載。「26人の証言」が、きな臭さが漂う現代に警鐘を鳴らす、今こそ必読の書。
本書は2014年10月から1年半にわたる佐賀新聞の連載企画「刻む 佐賀・戦時下の記憶」の一部を再編集したものです。
戦場の現実