瓶詰めの過去

ebook

By 日下圭介

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三十年前に幼い二人の心をとらえた緑色の小瓶、その秘密が明らかにされたとき...
 わたしはこっそりと、例の小部屋に忍び込んだ。緑色の小瓶をポケットに仕舞うと、抜き足差し足で研究所を出、あとは一目散に林の中を駆け抜けたのだ。怖ろしかった。自分の行為が怖ろしかったのか、それは忘れた。木々の間から斜光になって射し込む陽光まで、無気味に思えたのを憶えている。(「瓶詰めの過去」より)
 読者を驚かせる逆転ストーリーの数々。切れ味鋭い本格ミステリ10篇を収録。
*旅先の女
*おやすみなさい、永遠に
*六年ぶりの夫
*瓶詰めの過去
*木の上の眼鏡
*バラの中の死
*黒い火
*炎天下の密室
*ひき逃げ
*ネガティブ
●日下圭介(くさか・けいすけ)
1940年和歌山県生まれ。早稲田大学第一商学部卒。1965年朝日新聞社に入社。1975年『蝶たちは今...』で第21回江戸川乱歩賞を受賞。1982年『鶯を呼ぶ少年』『木に登る犬』で日本推理作家協会賞・短編賞を受賞。その後作家活動に専念し、『黄金機関車を狙え』などの近代史ミステリーで新境地を開く。
瓶詰めの過去