人にフェロモンはあるのだろうか? : ヒトケミカルコミュニケーションの生理学

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By 柏柳誠

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※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。これまでヒトのフェロモンは、幼児期における鋤鼻器の退化によってフェロモンとしての役割や機能は失われてしまった、というのが定説となっています。また、生理学者の多くは、ヒトのフェロモンについて懐疑的です。何も効果がないといわれながら、夥しい研究が報告されているのは全く不思議というほかはありません。本書は、ヒトのフェロモンに関する膨大なデータを科学的に検証し、解説を加えています。特に生理作用を有するヒトの匂いをフェロモンとしてとらえ、ヒトから分泌されヒトの内分泌系や行動に影響を及ぼすもの、ヒトから分泌されるもの以外でもヒトに影響を与える化学物質とその作用についても紹介しています。生理学的測定は測定機器の能力に左右される宿命をもっています。このため、現在の測定能力の限界を超えているのでフェロモンの作用が明らかにできていない可能性も考えられます。日本の探査機が、小惑星に着陸して地球に帰ってくることができる時代です。女性のかすかな香りが男性の男心をほんの少しくすぐることを誰もが納得できるような形で客観的に評価できる日は遠くないかも知れません。
人にフェロモンはあるのだろうか? : ヒトケミカルコミュニケーションの生理学