本書は，既存企業が潜在的参入企業に直面するケースにおいて，当該既存企業は，利潤最大化行動ではなく参入阻止行動を採用するべきであるということを分析しています。即ち，本書では，利潤が十分に高い水準にあり，株主たちを満足させ，また，企業の成長のための資金を調達するのに十分寄与するなどの条件を満足する限りにおいて，目先のより以上の利潤を犠牲にしても既存企業は潜在的参入企業の参入を阻止するべきであるということを提案しそしてその理由を記述しています。