この本は、｢大阪児童詩の会｣という、小学校の教師が集まった大阪の小さな研究会の活動記録をまとめた記録である。なかでも、2005年から現在までの児童詩創作の指導案とその授業記録が収められている。･････中略｢児童詩教育｣は、もちろん教師は子どもを育てようとはするが、それと同じくらいの重さで、教師の側が子どもの表現に驚き、そこから何かを発見しようとする営みである。言い換えれば、教師(大人)が子どもの表現から予想もしなかった何かを意識的に得ることで教師自身が変わろうとする営みである。◆もくじ◆はじめに 児玉 忠第一章 児童詩教育の実践第一節 感覚･連想･想像の力を働かせて1｢好きな『音』を思い出そう。｣指導計画立案 山際鈴子実施報告(三年生) 矢田亜樹2｢連想あそびからー比喩を使ってー｣指導計画立案 山際鈴子実践報告(a)(二年生) 綿芝智恵子実践報告(b)(三年生) 菊本恵美子実践報告(c)(六年生) 村井八千代3｢見えないものを、みつけよう。｣指導計画立案 山際鈴子実践報告(一年生) 田中真樹第二節 ことばから詩へ1｢『まだ』『もう』の大発見や｣指導計画立案 山際鈴子実践報告(四年生) 菊本恵美子2｢『一つの言葉から』ー擬態語･擬声語を使ってー｣指導計画立案 山際鈴子実践報告(a)(四年生) 菊本恵美子実践報告(b)(四年生) 村井八千代第三節 時や場所をみつめて1｢○月の□□｣指導計画立案 山際鈴子実践報告(a)(四年生) 綿芝智恵子実践報告(b)(六年生) 村井八千代2｢好きな季節｣指導計画立案 山際鈴子実践報告(a)(二年生) 綿芝智恵子実践報告(b)(二年生) 矢田亜樹3｢好きな場所｣指導計画立案 山際鈴子実践報告(二年生)第四節 友だちや家族を見つめて1｢友だちを知る。自分を知る。｣指導計画立案 山際鈴子実践報告(a)(二年生) 木村早苗実践報告(b)(一年生) 田中真樹2｢『わたしの家族･ぼくの家族』ー比喩を使ってー｣第五節 ことばと心を見つめて1｢『あいさつのことば』を、思い出そう。｣指導計画立案 山際鈴子実践報告(四年生) 田中真樹2｢『心に残った話』をしよう。｣指導計画立案 山際鈴子実践報告(一年生) 綿芝智恵子3｢一番やってみたいこと｣指導計画立案 山際鈴子実践報告(a)(一年生) 西尾佳代実践報告(b)(三年生) 村井八千代第二章 児童詩教育の研究第一節 山際鈴子先生の児童詩教育ー子どもの想像力を拓く教育 足立悦男第二節 『大阪児童詩の会』の歩みとその意義ー雑誌｢詩と教育｣所収の｢共同実践報告｣を中心にー 児玉 忠第三章 児童詩教育のための文献案内第一節 児童詩教育の主要文献案内1児童詩創作の授業づくりのために2さらに深く学びたい人のために第二節 児童詩教育に関する主要文献年表ー1965年〜2010年ー追悼 山際鈴子先生 村井八千代おわりに初出一覧執筆者一覧