｢避難所生活も大変だったけど、2階暮らしも楽じゃないよね。｣近所のおばあさんの言葉は、自宅で過ごせる幸せと辛さを要約していました。東日本大震災の時、ライフラインのない自宅で過ごした人数は相当数に上るが、その生活ぶりはあまり知られていません。真冬の物資の少ない環境でどのように暮らしていたか、どのように必要な物を集めていったか、ごく普通の家庭の一例を反省とともに書き記しました。そして混乱時に忘れがちな大切なものは何か?万が一の時に、少しでもその苦しみが減るように、参考にして欲しい経験が詰っています。