独裁が生まれた日:習近平と虚構の時代

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By 大熊雄一郎

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幸福な全体主義国家?
憲法に規定された国家主席の任期制限を撤廃して、長期支配の道を邁進する習近平指導部。この全体主義国家は、いつ、いかなるかたちで生まれてきたのか? また、この新たな独裁は毛沢東の時代といかなる連関があるのか? そして、独裁はいつ終わるのか?
本書は、党・国家の中枢から翻弄される市井の人々まで、一人ひとりの声に耳を澄ませながら、新たな独裁が生まれた節目や出来事に焦点を当てていく。
独裁者に墨をかけた日、拷問いすに縛りつけられた日、三文芝居を演じた日、女が家を買う日、笛を鳴らした日、毛沢東になり損ねた日、侵略を支持した日――。
その多くは中国共産党の正史はもちろん、今後も歴史書や学術書にも記録されることはない。なにげない一日だ。
権威主義と先端技術の結合、党内の権力バランスなど新たな独裁については様々に分析されてきた。ただ、権力が日常を浸食していくプロセスはそんな大げさなものではないかもしれない。本書はそう問いかける。
独裁体制下、身の危険も顧みず、習近平指導部に肉薄して次々スクープを放ち、ボーン・上田賞を受賞した記者渾身の書き下ろし。
[目次]
序章 毛沢東が死んだ日
第I章 降りかかる権力
 一 独裁者に墨をかけた日
 二 パンドラの箱を開けた日
 三 権力がほほえんだ日
第II章 テロルとイデオロギー
 一 自由主義新聞が死んだ日
 二 全体主義が生まれた日
 三 拷問いすに縛り付けられた日
第III章 いびつな法の支配
 一 法が消えた日
 二 三文芝居を演じた日
第IV章 政治の消滅
 一 女が家を買う日
 二 「神」を告発した日
 三 毛沢東になり損ねた日
第V章 コロナの悪酔い
 一 笛を鳴らした日
 二 侵略を支持した日
 三 天井を突き破った日
 四 鄧小平時代が退場した日
 五 ゼロコロナが崩壊した日
終章 「氷の壁」を築いた日
あとがき
独裁が生まれた日:習近平と虚構の時代