国家と実存

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By 立川健二

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個々人のアイデンティティ──私は何者か?
言語・民族・国家・宗教といった大文字の存在を根拠とするか、それとも個の実存に拠点を置く生き方を追究するか......。〈思想〉が内在的に〈学問〉と異質であるのは、たとえば言語一般あるいは特定の言語の記述と分析に終始するのではなく、いかに生きるか、どのような社会を作るかといった問いを立て、それに答えようとするからだろう。「どうなっているか」を明らかにすればそれで終わるのではなく、現代の人間がいまだに答えを見出していない問いを立て、それに答えようと試みる知的営為こそ、〈思想〉なのではないか。〈思想〉とは、既成のパラダイムを壊し、新しいパラダイムを生み出そうとする営為である。〈思想〉とは本質的にラディカルなのである。
[コンテンツ]
【Ⅰ】ポストナショナリズムの精神史
■〈思想〉とは何か
■〈精神史〉とは何か
■イエス、ポストナショナリズムの原点として
■見果てぬ〈共同性〉への夢─あるいは異和感の由来
■ハイブリッドの精神─土着/外来の対立を超えて
【Ⅱ】国家と実存
■方法としてのトルコ─あるいは《日本近代の逆説》をめぐって
■ファシスト国家の起源─あるいは見果てぬ《共同性》への夢
■〈アジア〉から〈東洋〉への転換─あるいは人種概念としての「アジア人」
■実存的個人主義─〈個人主義〉と〈私人主義〉の根本的差異について
■〈表現〉への航行─ぼくはどうして『ポストナショナリズムの精神』を書いたのか(1)(2)(3)(4)
【Ⅲ】民族、言語、宗教、国家
■「ユダヤ人国家」の彼方へ─ユダヤ人/ユダヤ教徒をめぐる言語論的考察
国家と実存