タバコ広告でたどるアメリカ喫煙論争

ebook 叢書インテグラーレ

By 広島大学大学院総合科学研究科

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※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
2020年の東京オリンピックを前に、飲食店での受動喫煙対策の議論が行われているタバコ。結論が先送りにされているこの議論のポイントは、「経済問題として捉えるべきか、健康問題として捉えるべきかである」と著者は述べています。本書では、アメリカの経済を植民地時代から支えてきた葉タバコの生産とその加工品の嗜好の是非が、時代の流れと共に否定的に傾いていく様子と、産業として根強いタバコ業界との論争「アメリカタバコ戦争」を、当時の広告から読み解き、タバコをめぐるアメリカ社会の軌跡をたどっています。紙巻きタバコ流行のきっかけとなった第一次世界大戦を含む、19世紀終盤から21世紀の現代に至るまでを取り上げています。大衆消費社会の象徴となったタバコは様々な「広告」によって市場が活気づけられてきましたが、健康問題が指摘され批判が高まってからはスポーツ選手や医者を使った広告で健康をアピールし、広告は「商品宣伝」から「意見広告」へと姿を変えてきました。 健康志向・未成年喫煙の反対など社会的な要請とタバコ産業の共存は、電子タバコの普及と喫煙の制限を声高にうたう現代社会の様相を改めて考える契機にもなるといえるでしょう。
タバコ広告でたどるアメリカ喫煙論争