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哲学的な視点から、またキリスト教、仏教の視点から生命を考える総説的考察に続いて、日本をはじめ、欧米と近隣国の安楽死と尊厳死をめぐる各国の事情、運動、判決事例、法律案を紹介、日本のガイドラインを詳述する。 本巻は、安楽死論の要となる「個人の自由の尊重」と「安楽死合法化が社会にもたらす望ましくない影響の排除」という二つの価値のせめぎあいについて、またキリスト教の視点から、患者と彼を支える者との関係性に重点を置いた安楽死に対する考察、またホスピス活動を仏教のあゆみに重ねる視点からの論考など、安楽死・尊厳死をめぐる課題を総説的に示す一方、欧米・近隣国の安楽死・尊厳死をめぐる事情や、日本の尊厳死容認運動と終末期の延命措置中止に関する法律案の紹介、さらに安楽死は処罰されるべきかの議論を、安楽死事例判決を読み解きながら考察する。 安楽死・尊厳死を考えるうえで大切な視点として、患者や患者を支える家族に対する適正な生命倫理、医療倫理を踏まえた対応を医療界に提示している。日本生命倫理会の問題状況を医療の現場から描くとともに、「救急医療における終末期医療に関する提言(ガイドライン)」を詳述して「人工延命治療の差控えと中止の過剰なまでの区別による弊害」から生じる机上の空論からの脱却を示唆する。
哲学的な視点から、またキリスト教、仏教の視点から生命を考える総説的考察に続いて、日本をはじめ、欧米と近隣国の安楽死と尊厳死をめぐる各国の事情、運動、判決事例、法律案を紹介、日本のガイドラインを詳述する。 本巻は、安楽死論の要となる「個人の自由の尊重」と「安楽死合法化が社会にもたらす望ましくない影響の排除」という二つの価値のせめぎあいについて、またキリスト教の視点から、患者と彼を支える者との関係性に重点を置いた安楽死に対する考察、またホスピス活動を仏教のあゆみに重ねる視点からの論考など、安楽死・尊厳死をめぐる課題を総説的に示す一方、欧米・近隣国の安楽死・尊厳死をめぐる事情や、日本の尊厳死容認運動と終末期の延命措置中止に関する法律案の紹介、さらに安楽死は処罰されるべきかの議論を、安楽死事例判決を読み解きながら考察する。 安楽死・尊厳死を考えるうえで大切な視点として、患者や患者を支える家族に対する適正な生命倫理、医療倫理を踏まえた対応を医療界に提示している。日本生命倫理会の問題状況を医療の現場から描くとともに、「救急医療における終末期医療に関する提言(ガイドライン)」を詳述して「人工延命治療の差控えと中止の過剰なまでの区別による弊害」から生じる机上の空論からの脱却を示唆する。