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十七世紀英国の哲学者、ジョン・ロック(John Locke, 1632-1704)。彼の名声に比して、その道徳論はこれまで正確に評価されてこなかったように思えます。 本書は、道徳論の核心を、主著『人間知性論』の中に見出し、これまでは道徳との関係から論じられてこなかった、ジョン・ロックの自由論、人格同一性論を道徳論の中で解釈し、これまで光の当たらなかったサンクションの視点から捉え直すことを目指しまとめられました。本書は、序章を除き全7章で構成されています。第2章では、道徳の論証可能性テーゼの理解の確認、第3章と第4章では、ロックの自由(意志)論に突きつけられた問題の解決を目指します。第5章では、ロックの動機付け理論、第6章では、ロックの人格同一性論を批判から擁護し、その整合性を示すこと、ロックの理論が実際の基準として問題なく機能することを示しています。最後の第7章では、これまでの議論をふまえ、ロックの自由論を道徳の領域の中に積極的に位置づける理由が示されています。これら論考は奥深く魅力的なロック哲学への誘いであり、また、現代の道徳哲学を解きほぐす道標となる一冊といえます。
十七世紀英国の哲学者、ジョン・ロック(John Locke, 1632-1704)。彼の名声に比して、その道徳論はこれまで正確に評価されてこなかったように思えます。 本書は、道徳論の核心を、主著『人間知性論』の中に見出し、これまでは道徳との関係から論じられてこなかった、ジョン・ロックの自由論、人格同一性論を道徳論の中で解釈し、これまで光の当たらなかったサンクションの視点から捉え直すことを目指しまとめられました。本書は、序章を除き全7章で構成されています。第2章では、道徳の論証可能性テーゼの理解の確認、第3章と第4章では、ロックの自由(意志)論に突きつけられた問題の解決を目指します。第5章では、ロックの動機付け理論、第6章では、ロックの人格同一性論を批判から擁護し、その整合性を示すこと、ロックの理論が実際の基準として問題なく機能することを示しています。最後の第7章では、これまでの議論をふまえ、ロックの自由論を道徳の領域の中に積極的に位置づける理由が示されています。これら論考は奥深く魅力的なロック哲学への誘いであり、また、現代の道徳哲学を解きほぐす道標となる一冊といえます。