１９５０年(昭和２５年)８月　『講談倶楽部』発表作品。

　ツバメをうまく主題にからめながら、親子の情愛をも説いた山本周五郎の好短編です。妻の不貞をしり、苦しむ高雄ですが、真実はそう単純なものではなく......

■登場人物紹介

紀平高雄......妻の密会を知り、苦しみながら妻を理解しようとする。

おいち......高雄の妻。三之助に境遇に同情し離れることができない。

大助......高雄の子。

松助......紀平家の老僕。

森三之助......おいちと密会している。相右衛門の三男。

吉良節太郎......高雄の友人にして良き相談相手。

久尾幸助......おいちの父。鉄砲足軽。

伊世......高雄の母。

紀平雄之丞......高雄の父。

森相右衛門......三之助の父。

正満文之進......高雄の役所の支配。

勝江......紀平家の女中。

宮田慎吾......吉良の同僚。

雪乃......慎吾の妹。

■用語集

春昼......シュンチュウ

妾腹......ショウフク・妾の腹から生まれたこと

下婢......カヒ・召使いの女

頑是......ガンゼ・是非の区別。分別

訥々......トツトツ・口ごもってつっかえながら言う

のつけ......いちばんはじめ

ふたしなみ......心得のないこと

面罵......メンバ・面と向かって罵ること

■この動画の目次

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19:24　つばくろ　三

26:07　つばくろ　四

41:30　つばくろ　五

48:21　つばくろ　六

1:01:51　つばくろ　七