ヴォイド・オール・ザ・ウェイ・ダウン

ラナ・ファイブワールド船長はとんでもない問題を抱えている。

彼女は老朽化した700年前の宇宙船でボイド（空洞）を滑走し、文明化した宇宙の端っこをあちこち走り回りながら、死ぬほど危険なことをせずに十分な報酬を得られる積荷を見つけようとしている。ナビゲーターには異星人の宗教フリーク、一等航海士には信用できないアンドロイド、貿易交渉役には失脚したトカゲ、そしてチーフ・エンジニアは艦隊からの脱走兵だ。

そしてそれは、長い間失敗していた植民地世界から野蛮人の王子を救出するようラナに求める元乗組員が現れる前のことだった。

ラナにとって不運なことに、彼女が知らない問題はさらに危険なものだった。実際、ラナのおんぼろだが愛着のある船グラビティ・ローズ号を破壊し、彼女とクルーたちを宇宙服なしで宇宙空間に放り出すには十分かもしれない。

しかし、独立した宇宙貿易商には決して言えないことがある。それは確率だ...

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スライディング・ボイド・シリーズについて

第1巻、第2巻、第3巻オムニバス - Void All The Way...