ぼくたちは心(しん)臨村(りんそん)から来た

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By 蔡逸寧 袁瑋惠

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「心(しん)臨村(りんそん)」はにぎやかなところだが、村に住んでいる人々はいつも、昔の生い立ち、あるいはまわりのかんきょうのえいきょうで、しょうらいに不安(ふあん)を感じている。小さい頃(ころ)からずっと心臨村で育(そだ)っている「シシ」と「ウサギ」は、二人の取(と)り巻(ま)くかんきょうも、生(お)い立(だ)ちもさまざまだ。かれらの生活(せいかつ)は、交(まじ)わることのない2つの平行線(へいこうせん)のように見えるが、じっさいにいくつかの共通点(きょうつうてん)がある。たとえば、いつも抜(ぬ)け出(だ)せないなやみや苦(くる)しみがあり、今を大切(たいせつ)に生きることができない。ある日、村の中にある「心臨の木」は、かれらが抱(かか)えているなやみを感じたようで、樹(じゅ)冠(かん)から「心臨の実」を落とした。シシとウサギはこの実を使い、だんだんと「心臨」の力がわかってきて、自分(じぶん)自身(じしん)にたいして今を生きる方法(ほうほう)が見つかった。

ぼくたちは心(しん)臨村(りんそん)から来た