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スティーブ・ジョブズも傾倒した禅 ZEN を世界に広く知らしめた
「近代日本最大の仏教学者」
日本人にとって「霊性」とは、「南無阿弥陀仏」とは
本書は近代日本最大の仏教哲学者が、日本における仏教の歴史をたどるとともに、日本人の宗教的本質の顕現を法然、親鸞らによって展開された禅・浄土系思想に見出し、日本における「霊性」の自覚とその連続性を説くものである。
戦争末期の1944年、国会主義的な「日本精神」の宣揚に抗して「日本的霊性」を世に送り出したとされる。
「日本的霊性」なるものを日本宗教思想史の上に証拠づけ、日本人の精神的及び霊性的展開を明らかにする鈴木大拙の代表作。
目次
緒言
一 日本的霊性につきて
第一篇 鎌倉時代と日本的霊性
二 日本的霊性の自覚――鎌倉時代
第二篇 日本的霊性の顕現
一 日本的霊性の胎動と仏教
二 霊性
三 日本的霊性の主体性
第三篇 法然上人と念仏称名
一 平家の没落
二 浄土系思想の様相
三 念仏と「文盲」
四 念仏称名
第四篇 妙好人
一 赤尾の道宗
二 浅原才市
鈴木大拙(すずき・だいせつ)
1870年石川県金沢市生まれ。本名、鈴木貞太郎。東京帝国大学卒。27歳で渡米。1938年「禅と日本文化」(英文)を発表する。帰国後、学習院、東京帝国大学、真宗大谷大学(現 大谷大学)教鞭を執る。英名D. T. Suzukiとして知られ、英国・ケンブリッジ大学、米国・ハーバード大学などで講演、米国・コロンビア大学でも教壇に立ち、禅思想をZENとして海外に普及させる。文化勲章受賞。1966年没。